こちらでは、純金積立・スポット購入についてお話します。
純金への投資方法はたくさんありますが、現物購入が基本になると思います。他には、投資信託やETFなどもあります。また、投機的な手法としては、レバレッジをかけるCFDによる取引などもあります。それぞれにメリット、デメリットがあると思いますが、ここでは、現物購入についてお話したいと思います。
現物購入は、その名前の通り、純金そのものを購入する方法です。従って、いざとなったときは、実物の純金に交換することができます。そうした意味で、純金そのものが欲しい人は、現物投資が良いと思います。しかし、投資的な意味では魅力にかける部分があります。一つには、手数料が大きいことと、インカムゲイン(配当金や分配金)が無いことなどがあげられます。
ただし、キャピタルゲイン(値上がり益)はあります。なので、適切な時期にスポット購入をしたり、積立による購入を行うことで利益を得ることは可能です。また、純金には、ドルヘッジ、インフレヘッジ、そして、地政学リスクへのヘッジの役目を果たす側面を持ち合わせています。
<購入手数料>
それでは、まず、手数料についてお話しします。純金購入には、購入額に応じた手数料が必要になります。これは、購入する会社や時代によって変化しますが、現在、一般的な手数料は1.65%です。厳密には、購入金額に対して外側にかかる場合と、購入金額の中に手数料が入っている場合があります。多くの場合、購入金額に対して外側にかかります。
手数料が1.65%の場合の、例を示します。純金1万円を購入した場合、手数料が外側にかかる場合、別途、手数料として165円が必要になります。購入金額に手数料を含む場合は、1万円の中に165円が含まれますので、実際の購入金額は、9,835円になります。手数料はできるだけ安く、また、手数料のかかり方は、好みの方法を選ばれると良いと思います。ただし、これらは購入する会社で決まっているので、会社選びをすると言っても問題ないです。
No | 購入場所 | 手数料[%] | 対象 | 購入目的 |
1 | 田中金属 | 1.50 | 外税 | 長期保有アセットとして(純金積立) |
2 | SBI証券 | 1.65 | 外税 | プレ投資戦略の一環(投資前半) |
3 | 楽天証券 | 1.65 | 内税 | 〃 (投資後期) |
<純金の投資目的>
純金を持つ意味(目的)は、人それぞれ異なると思います。一般的には、さまざまなリスクヘッジを目的に資産の数パーセント持つことが多いと思います。
私の場合は、「プレ投資戦略」の一環として純金を保有しているため、一般的な保有量と比べて、非常に大量のパーセントで純金を保有しています。
プレ投資戦略 |
もともとは、効率的(いかに長期間)な資産の取り崩しの方法を、積立投資に応用した戦略です。具体的には、積立の資金を現金で保有するのでなく、「株式」と「純金」半々で保有する方法です。こうすることで、積立資金そのものも、市場にさらすことができる戦略です。 似た考え方として、一括投資がありますが、アセットが「株式」だけでなく、比較的相関の低い同額の「純金」を保有しているため、暴落局面などで効果を発揮します。 |
ところで、近年の金相場の高騰により、この純金により、株式並みのリターンを得ることができています。今後、純金と株式がどのような変遷をたどるか分かりませんが、現時点で両者とも含み益が大きくなっているため、積立資金として売却するタイミングが非常に難しくなっています。
<投資先と口座の目的>
現在、3個の口座で純金を保有しています。これには、投資目的の違いや、証券会社の位置づけの変化などが理由となっています。
まず、純金の保有目的は、上記の段落でも述べたように「プレ投資戦略」のためです。そして、もう一つの目的は、アセットの一環として、純粋な「純金積立」の目的があります。
また、「プレ投資戦略」を始めた初期の段階と、現時点で、メインの証券会社が変更になり、後半は、新しい証券会社にて、「プレ投資」用の純金をスポット購入しています。