[2025/08/25]
現状では、融資してもらう必要性はほとんどないが、将来を見越して、融資をしていただけるような事業所(法人)を目指すことは、非常に重要である。
融資の必要性と現状
現状、事業のための「設備資金」や「運転資金」のための、融資は必要性ありません。融資の必要があるのは、「運用資金」(1000万円程度)です。これも、正確に言えば、今必要なのではなく、株式暴落時に、ある程度まとまった資金が必要です。
当初、日本政策金融公庫で融資を受けるつもりでいましたが、「運用資金」としての借り入れはできないことが分かりました。そこで、融資を受ける他の方法を調べました。
※ 結論から言うと、全ての金融機関から、「運用資金」の借り入れはできません。
融資の種類
[2025/0826]
① 証券担保ローン(証券会社) ×
資産額(株式や投資信託の)に応じた借り入れ可能、今回は不向き(株式暴落時)
② 事業資金としての銀行融資(法人化前後) △
事業運営資金(システム開発、運営コスト、人件費、研究費など)として借入
この資金を用いて、間接的に「余剰資金を運用に回す」ことは実務上よくあるやり方
(自己資金を温存)
③ 銀行のコミットメントライン(融資枠契約) 〇
平時は借りないで、暴落時だけ借りることが可能である。枠設定料(年0.5%前後)が必要で
ある。 ⇒ 通常、数10~数100億円の規模で行われる
④ 銀行融資の「当座貸越」枠 □
個人事業主や法人で口座を作り、当座貸越契約を結ぶと「枠だけ確保しておき、必要時に引き
出す」ことが可能である。
現状での選択
足利銀行において利用可能な「即時資金確保手段」
① あしぎんビジネスクイックローン(当座貸越タイプ) ×
融資枠が500万円までで、また、金利が5.0%~14.0%と高金利
② 証書貸付(通用型事業資金融資) ?
③ その他の資金調達手段(相談ベース) 〇
ビジネスセンターによる個別相談が可能。資金の緊急性に応じた最適な調達スキームについて
相談し、より柔軟な提案を受けることも検討できる。
[2025/08/26]
朝9:00から、足利銀行に相談にいってきました。結論から言うと、「運用資金としての融資はできない」とのことでした。ある程度分かっていたことですが、基本、全ての金融機関からは不可能だそうです。
ただし、有意義な情報も手に入れました。金融機関(銀行)において、中小企業が融資(特に創業融資)を受ける場合は、ほとんどの場合「信用保証」を受ける必要がある。と、いうことです。これには、保証料が必要になりますが、万が一の時に借入金の80%を銀行に保証してくれるそうです。
注意点としては、業務が「資産運用」の場合、「信用保証」を受けることは、難しいとのことでした。結論として、業務の中心が「資産運用」の場合、融資と言う形での資金調達は無理であることが分かりました。
別な選択
どのような手段を使っても、運用資金を融資してもらうことは、制度上、難しいことが分かりました。そこで、考えられるのは、
① 出資を受ける方法
② ファンドを組成する方法
の2つの方法だと分かりました。更に調べていくと、②の方法は敷居が高いため、①の方法が良いと思われます。具体的なステップを以下に示します。
| ステップ | 実務的な流れ |
| 1 | 株式会社を設立(資本金は自己資金でOK) |
| 2 | 事業計画を作成し、投資家候補に提示 |
| 3 | 増資手続きをして株式を割り当て |
①のメリットとしては、
・借入と違い、返済義務がない
・信用力が上がり、銀行との取引もしやすくなる
・投資家と長期的な関係を築ける
などがあります。
融資面談
融資を受けるために銀行に面談に行く際は、以下のことに気を付ける。
「銀行員がチェックすること」
| № | 項目 | 説明 |
| 1 | 服装・みだしなみが良い | 銀行員が好む服装、スーツでネクタイ着用 |
| 2 | 当該業種での経験が豊富 | 未経験の新規事業はほとんど不可 |
| 3 | お金の使い方がしっかりしている | 支出に不明なことが多い(事業計画書など) |
| 4 | WEBでの評判が悪くない | 悪い評価は敬遠される |
| 5 | ※ 経営管理をしっかりしている | 直近の試算表を把握している(作ってある) |
| 6 | ※ 定期的に業績の報告をする | 融資の前後だけでなく日頃から(信用を得る) |
| 7 | ※ 面談時、会社の状況を説明する | 具体的に数字(%)で示す |
※ これは既に経営している場合
「融資面談で聞かれること」 融資の厳格化(経営者保証が付けられないので)
| № | 項目 | 具体例 | 説明 |
| 1 | 必要な資金はいくらですか? | 1000万円 | |
| 2 | 使い道は何ですか? | 運用資金 | 資金使途 設備投資、運転資金 |
| 3 | 返済方法はどうしますか? | 一括返済 | 具体的な返済金額や根拠を示す ☝事業計画書で説明する |
| 4 | 返済期間は何年ですか? | 10年後 | 設備20年、運転10年が目安 |
| 5 | 金利はいくらでお願いします。 | 1%台 | 0.1%は下げられる |
※ 融資が断られた場合、再面談は半年から1年後になる。