[2025/10/20]
こちらでは、今後の貴金属投資の長期・短期の戦略を考えたいと思います。
問題点として考えていることは、
| 現在、異常に貴金属が高騰しています。それ自体は、悪いことではないのですが、あまりにも高騰しているために、下降局面が心配です。具体的には、かなり高いパーセントの暴落も考えられます。そして、最大のリスクは、貴金属の占める割合が、総資産の50%を超えたことです。 |
基本的には、「長期においては、価格の上下を考えないで、ガチホの戦略」、「短期的には、総資産に占める貴金属の割合を、ある程度調整しておく。」ことを考えています。そこに絡めて、証券会社で保有している分と、現物で保有している分を、分けて考えると良いと思います。
長期的な戦略
2025年10月20日時点でのアセットアロケーションは、下記のとおりです。
| 仮想通貨 | 投資信託 | 現物債券 | 証券・貴金属 | 現物・貴金属 | 銀行預金 |
| 12.73 | 18.89 | 7.38 | 29.94 | 22.55 | 8.51 |
ここで、注目すべきは、貴金属全体の総資産に占める割合が、52.49%であることです。貴金属、特にゴールドの特性を考えれば、これで良しとする考えもありますが、個人的には、30~40%が好ましく考えています。
しかし、現時点で20%近い貴金属の売却は、考えにくい状況です。また、それらを売却した後、何のアセットに振り替えるかも非常に難しいです。
そこで、無理に帳尻合わせをする方法が、以下の考え方です。
| 現物の貴金属は、無いものとして、アセット・アロケーションを考える! |
つまり、現物の貴金属は、保有していないものとして、アセット・アロケーションに含めない考え方です。これは、現物貴金属を、ある種「家宝」のような存在にして、資産運用からは切り離す考え方です。
こうした考え方で、作り直したアセット・アロケーションを以下に示します。
| 仮想通貨 | 投資信託 | 現物債券 | 証券・貴金属 | 銀行預金 |
| 16.44 | 24.38 | 9.52 | 38.66 | 10.99 |
| 10~20 | 30~40 | 5~10 | 30~40 | 5~10 |
このような値であれば、十分に納得できる数値になると思います。その上で、下段に、長期の目標レンジを記載したいと思います。
[2025/10/23]
予想通り、かなり大きめの下落がやってきました。一日で10%近くです。現時点での、新しいポートフォリオでの数値を見てみたいと思います。
| 仮想通貨 | 投資信託 | 現物債券 | 証券・貴金属 | 銀行預金 |
| 16.44 | 25.43 | 9.85 | 38.15 | 10.13 |
数値を出して驚きました。下落による変化は、誤差の内ですね。やはり、どんと構えて、じっくりガチホで良いみたいです。
短期的な戦略
長期的な戦略としては、先程、示した通りです。基本的には、状況を考慮しながら、長期の目標レンジ内に収めるリバランスを、目標レンジを逸脱しそうな場合に行います。
しかし、あるアセットに、想定以上の価格上昇や、突然の暴落などがあった場合は、それなりの対応をする必要があります。現時点で、想定されることについて、対応策を考えたいと思います。
<貴金属の暴落>
| 現時点では、売却、買い増しなどの対応は行わない。 |
<投資信託の暴落>
| 基本ラインは、暴落の程度に応じて買い増しを行う。また、長期の暴落の際には、積立も割増しする。できるだけ、底値で買い集める努力をする。その際、現金が不足する場合は、原則として貴金属を売却して資金を得る。 |
<仮想通貨の暴落>
| 非常に難しいが、現時点では、一切の対応を行うつもりはない。ただし、常軌を逸脱したような暴落時は、BTCに限り、買い増しを検討してもオーケー。 |
<貴金属の暴騰>
| 原則として、売却の対応は行わない。長期の目標レンジを大きく逸脱しそうな場合は、可能な方法で、現物転換を行い、アセットから消滅させる。 |
<投資信託の暴騰>
| 現在、全ての投資信託は「NISA口座」で運用中なので、原則、売却等の対応は行わない。ただし、PERなどがあまりにも異常な値を示している場合は、銘柄を絞って、売却もありとする。 |
| 売却する銘柄選定の基準 各銘柄の評価損益(率)を見て考える。一つの考え方としては、80%を超えたならば、保有の25%を売却し、100%を超えたならば、保有の50%を売却するなどである。 ※この考え方は、資産形成における、長期保有の考え方からは好ましくないが、保有者の年齢や、長期目標との乖離の様子で判断することはありかもしれない。 |
<仮想通貨の暴騰>
| 仮想通貨の最終的なあり方としては、BTCだけを保有することである。ただし、状況に応じて、ETHとXRPの保有も考えてもよい。従って、仮想通貨の暴騰(特にアルトコイン)が起きたときは、それらのアルトコインの売却の最適な時期として考える。 |